イーセップの技術

イーセップの技術 -Technology-

当社開発のセラミック分離膜は
「高精密に細孔径が制御された分離膜層を高水準の再現性で製造可能」
という特長を持っています。
膜孔径をナノレベル(nm(ナノメートル)は10億分の1メートル)で精密制御したセラミック分離膜は、従来の分離膜にはない分子レベルの分離が可能であり、さらに石油化学産業用途に於いて幅広く利用可能な高い耐久性も併せ持ちます。当社はゼオライト膜やシリカ膜を中心とした1nm以下の細孔を精密制御したセラミック製の機能性分離膜、および各種機能性分離膜を製造するためのナノ多孔質基盤(ナノセラミック分離膜)の製造ノウハウを有しています。
さらに、当該分離膜の有望適用プロセスにおける知見およびプロセスシミュレーター(自社開発)を有しているため、他社にはない迅速で柔軟なプロセス設計・経済評価が可能です。

技術概要

要点

・独自ノウハウに加え、各大学との共同研究成果を活用
・幅広い分離対象物質への対応と高い透過性(処理速度)を実現
・これらにより処理コストを大幅に削減し(従来の蒸留方式の40%相当)、リサイクルによる高循環型社会に貢献

独自技術

支持体~中間層に求められる特性

機能膜(最上位層)を積層させる下地(支持体~中間層)に求められる特性は
①平滑性(表面欠陥なく凸凹が少ないこと)
②強度(耐圧)
③透過性と分離性のバランス
です。
①、②を維持しようとすると膜の厚みが増し透過性が悪くなるトレードオフの関係があります。

イーセップの強み

多孔質アルミナ基材の支持体に独自のシリカ系中間層を付与することで、上記特性要件を満たした中間層膜を開発しました。

製品のターゲット市場

従来のゼオライト膜では対応不可能だった分離対象をイーセップのシリカ膜でカバー