代表挨拶 〜簡単、エコ、高効率な分離でみんなニッコリ〜
エネルギー・環境問題を突き詰めて考えると、「分離」という分ける技術をより高度化し、合わせて低コスト化・省エネ化・小型化することで、問題の半分くらいは解決できるのではないかと考えています。
例えば現在社会的課題となっている地球温暖化問題にしても、そもそも温暖化ガス(CO2)をもっと低コストに分離できる技術があれば、解決できる話です。
またバイオエタノールなどの再生可能なバイオ燃料にしても、非可食原料由来では水中に生成されるエタノール濃度はたった5%程度で、そこから燃料利用できるまでに分離・精製することに、現状では大半のエネルギーが失われています。バイオ燃料の製造・利用プロセスを省エネ化するほど、再生可能エネルギーの普及を拡大させることができます。
化学工場にしても、現状では高さ数十mから100 mほどもある巨大な塔が建っていますが、これは化学物質を分離するための施設です。大きすぎて、どこでも設置という訳にはいきません。そのため使用後の化学溶剤でリサイクル・再生されているのは、日本でも1割程度しかありません。設置が容易な小型な分離・再生ユニットがあれば、化学溶剤の廃棄量を大幅に削減し、原料となる化石資源の消費を節約することができます。
化学プロセスも、もっと低コスト化・省エネ化・小型化することはできないものでしょうか?
身近な例で考えると、コンピューターだって、搭載する中身のチップが真空管→トランジスタ→IC→LSIと進化することで、50〜60年前は数十mサイズだったものが、パソコンやスマートホンなど、誰でも使えて手で持ち運べるほどに大幅な低コスト化・省エネ化・小型化を達成しています。
化学プロセスを低コスト化・省エネ化・小型化することを突き詰めて考えると、分離プロセスをより簡単、エコ、高効率にする必要があるという考えに至りました。
イーセップ(eSep)では、ナノセラミック分離膜という技術を活用し、「簡単、エコ、高効率な分離」を実現することで、エネルギー・環境問題に取り組みます。
エネルギー・環境問題は世界的課題ですので、産学官のオープンイノベーションにより、世界中の人々と連携しながら、取り組んでいきたいと考えています。
イーセップの具体的な取組み・ビジョンについて「eSep Vision」として概要をまとめてみました。
お役に立てそうな場面がございましたらお気軽にお声がけください。
今後とも ご支援、ご鞭撻のほど 宜しくお願いいたします。
イーセップ株式会社
代表取締役社長
澤村 健一